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女の子にはちんちんが付いていない
第1章  私はちんちんを知らない
「ねえ、二人は将来どんな職業に就きたいの?気になるなあ」

帰り道。沈黙が続いて、気まずいなあって思ったから私から話を振った。

「ああ、僕は弁護士になりたいんだ。よく弱者を守るような弁護士になりたいって言う話は聞くけれど、犯罪を犯しちゃった人の更生の道を作ってあげたいって弁護士になりたいって人はいないだろ?だから僕はそういう弁護士になりたい。死刑ってよくないと思うしね。松本さんと桜庭くんは?」


「僕はまだ考えられないなあ・・・。でも、とりあえず大学には入っておきたい。松本さんは?」


「私は島で育ったから、島に戻って仕事がしたい。お母さんは反対しているんだけどね。桜庭くんみたいに大学行きたいなんていう意志もないし、まして渡辺くんのように弁護士になりたいなんていう目標も無い。私、ダメだなあ」


「そんなことは無いと思うけどな。松本さんは結構モテそうなタイプだし、アイドルなんか目指せば?ねえ、桜庭くん」


「無理無理無理!かわいくないし!!」


「あ、僕家こっちだから。今日は楽しかったよ。また明日学校で!」


桜庭くんは一人で帰って行った。私と渡辺くんは家が同じ方向だから、まだ一緒に歩きつづけた。


「松本さん。あのさ・・・・僕、人が少ない田舎で生まれたせいであまり女の子と関わったことが無いんだ。だから、あの、あまり女の子の事分からなくて・・・」

「?どうしたの?何が言いたいの?」


「あの、変な事聞いちゃうけど、ごめんなさい!!!女の子って・・・もしかして・・・お、お、お、ちんちんついてないの・・・・・ああ、ごめん・・・・でも気になるから・・・・」
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