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隠匿シリーズ☆番外編
第7章 その代償は




 ──翌朝、リンゼイは身体の至る所に疼痛を覚えながら目覚めた。


 よくは覚えていないが、絶頂を迎えたあと気を失うように眠っていたらしく、起き上がったときにはすでに手首は包帯が巻かれており、肢体についた縄の痕も薬を塗ったとジョシュアが教えてくれた。


 そのジョシュアは自らモーニングティーをリンゼイに運び、寝台のふちに腰を下ろし、リンゼイの髪を撫でている。


「申し訳ありません。あまりきつく縛ったつもりはありませんでしたが、長時間だったがために擦り傷を作ってしまいましたね」


「い……いいえ。このくらい平気です」


 昨夜の情交を思い出し、リンゼイは顔を赤らめる。


 赤い痕が残ってしまったのは、時間の問題だけではないだろう。激しく揺さぶられたり、快感を散らそうともがいたせいでもあるのだ。


「痕が消えるまでは、私がリンゼイ様のお召替えのお手伝いをいたしますので」


「いえ、そんな……! お忙しいのにジョシュアさんを煩わせるわけにはいきません」


「その縄目を他の者に見られても平気ですか?」


「そ、それは……」


 こんな恥ずかしい痕を他人に見られると想像するだけで、顔から火が出そうだ。





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