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隠匿シリーズ☆番外編
第9章 突然の招待







 ──セレンの登場から数日後。アッシュブラン邸や王城の大人たち(30歳オーバー)が総力をもってして突き止めたセレンの正体。


 彼女は首都メフィスからほど近い西の森に住まう魔女だそうだ。


 ラインハルトの国王や貴族たちが集まり、セレンの捕縛もしくはそれが難しいならば討伐に向けて話し合いがなされていると聞きつけたハルは、


「そんなもん、この俺様自ら出向いてとっちめてやる!」


 と、血気に逸んでいる。


 言いたい放題言われ、禁句中の禁句まで散々投げられ、このまま黙ってはいられない。相手が魔女だろうがなんだろうが、知ったことではない。


 ハルと、そしてハルが最も大事にしているシズとナツに牙を剥いたのだ。セレンもそれ相応の対価を払ってもわなければ気が収まりそうになかった。


「待て。とっちめるとはどうするつもりだ? セレンは人外の力を持ってるんだぞ」


「そんなもん知ったこっちゃねーんだよ。おめーらに任せて指咥えて待ってられっかよ。止めるっつーなら、おめーから先に俺様の餌食になるか!?」


 止めるなら、たとえこの国で高位にあるレオであっても容赦はしないと、彼を睨みつけた。






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