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あなたの面影
第6章 雨が降る金曜の夜
「何でだよ? 結構いいと思うぞ、俺。収入悪くないし料理も作れる。しかもイケメン」

「じ、自分で言いますか、それ? てかそういうことを自分で言っちゃう人ってのが無理です」

「しかも」

「きゃっ!?」

すっぽりと一仁さんの腕の中に納められてしまう。

「セックスも上手だし」

見上げた顔には悪ふざけの笑みが溢れていた。

「上手いんじゃなくてドSの間違いでしょ……」

ドキドキしていた……

私は高鳴ってしまっている鼓動をなんとか押さえつけようとする。

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