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あなたの面影
第2章 貴方に似た誰か
図星を衝かれ、返す言葉を失った。

「そんなに俺と似てるのかよ、そのサトシって奴は」

指摘され、改めて思い直せばそんなことで人を嫌うというのは確かに最低なことだと気付く。

けど、こればかりはどうしようもない。

この人を見るとどうしたって聡志を思い出してしまう。
そして大切なその思い出が穢されてしまう。


「ごめんなさい。私どうしてもあなたを見ているのが嫌なんです……さようなら」

「なんだそれ? じゃあさ--」

名執さんは素早く手を伸ばしたかと思うと、私の眼鏡をするりと奪った。

「眼鏡外せよ。そうしたら見えないだろ?」

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