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あなたの面影
第10章 告白
「無理に合わさなくていいんだよ?」と言った私に、「瑞波が好きなものは俺も知りたいから」と言ってくれた。
その言葉が嬉しかった。
醒めたようなところが多い一仁さんだけど、変にひねくれた私なんかよりもよっぽど純粋なところもある。
少なくとも私には真っ直ぐに向き合ってくれている。

「なんだか浮かなそうな顔してるよね、さっきから……」
「ううん……そんなことないよ?」

猜疑心の目で睨まれる。
私はまた自分の心を隠そうとしてしまっていた。
一仁さんはそれを許してくれない。

「聡志のことを思い出したとか?」
「えっ……?」
「歌ってさ、何故だか記憶を掘り起こす力があるから。ライブ観て、昔聴いていた頃のことを思い出したんじゃないの?」

彼の言葉には嫉妬は微塵も感じなかった。
むしろ私を心配するような、優しい声だった。

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