この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたの面影
第13章 笑顔の別れ
正直な心を白状すると亜里沙はうっすらと笑った。

「じゃあやることはもう決まってるじゃない。一仁さんに言うのよ、それを」
「亜里沙……簡単に言うけどっ……」
「簡単に言うよ、そりゃ。だって簡単なことじゃない。瑞波は一仁さんが好き。だからその思いを伝える。どこが難しいの?」

竹を割ったような性格の亜里沙は嫌いじゃない。
清々しいくらいで好きだ。
けど、私はそんな風には出来ない。

何も言えずに黙っていると亜里沙は私の肩に手を置いた。

「話を難しくしてるのはあんたの頭ン中だけなんだよ? 一度フラれたとか、聡志とやり直すのが彼の希望だとか、今さら顔を合わしづらいとか、そんなの関係ない。好きなんでしょ? だったら好きだって伝えなよ。じゃないと一生後悔するよ?」
「亜里沙っ……」

彼女の言葉は気持ちがいいくらい真っ直ぐで、ぶれていなかった。
亜里沙に言われてようやく私は当たり前のことに気付かされた。
/338ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ