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第4章 罪悪感と猜疑心

「そ、それはっ……」

運転手さんには聞かれていないけど、人前でそんなこと言われて恥ずかしくない訳がない。

こういうデリカシーのないところが嫌い……

「ま、聡志とやらの代用品だけどな」

「そんなことっ……」

ありません、とは言えなかった。
実際そう感じていたのだから……

言葉が続かないことが答えだった。

名執さんは静かに視線を車窓に戻す。
どこか寂しそうに感じたのは、私の自惚れかもしれない。