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あなたの面影
第6章 雨が降る金曜の夜
誰かが誰かと繋がって、物語が生まれていく。
私は誰とも繋がらず、聡志との途切れてしまった物語の続きを進めるときをひたすら待っている。

止まったままの時間。

少しづつ色褪せていく記憶。

ふとした瞬間、聡志を思い出す----

それは金木犀の花の香りを嗅いだ瞬間だったり、バスがアイドリングストップした瞬間だったり----

全く予期しないときに訪れる。

その度にきゅっと胸が締め付けられた。

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