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第17章 再会

二人並んでソファに座った。
てっちゃんは水をゴクゴクと飲みようやく呼吸が落ち着いた。

「…。」

なんか久しぶり過ぎて何話して良いかわからない。

グルグルと思い出が頭の中を駆け巡る。
てっちゃんの顔を見ると私を見つめるてっちゃんと目が合った。

ドキドキドキドキ。
あぁ何かドキドキしてきた。

「なぁ…。」
「やっぱり俺達ただの従兄弟なのかな？」
「それだけなのか？」

「だって…。」
「てっちゃんが言ったじゃん。そうだなって言ったじゃん。」

「あのなぁ。人妻のお前にあんな風に念押しされて他にどう言えば良かったんだ？」

「なぁ。いきなり連絡取れなくなって、おふくろがみちるちゃん離婚したって言ってるし。」
「俺そんなにお前に嫌われちゃったのかな？」
「離婚して、一人になっても、俺の顔なんて見るのも嫌なのか？」

「違う。違う。」
「いつまでもてっちゃんを忘れられなくて。」
「だから今度こそちゃんと忘れようって思った。」
「てっちゃんを卒業しようって思ったんだ。」

「なぁ。お前はいつもそうだ。」
「勝手に俺を卒業して、男作って、さっさと結婚して俺の前から居なくなった。」
「突然現れて、俺をさんざん振り回して、離婚して一人になった癖にまた勝手に消えた。」
「もう勘弁してくれよ。もう俺の前から居なくならないでくれ。」