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第5章 不良女子奈津美の啖呵-後編1/2-

「狼軍団を解散させなければ、キミを退学に意見具申するぞ」

「あ、あんまりよ高校生活は１回しかないのよ！」

「その１回に人生をかけてる生徒もいるのだ」


強志は身を翻し、去っていく。

ふるふると小刻みに震える奈津美ちゃん…



俺は強志を追って行った。

「おい！あんな言い方はないだろう」

強志の肩を掴んで振り向かせると、両隣の風紀委員が警棒を取り出し、俺に向けた。


強志は両腕を広げて制する。

「…すまないが彼と２人で話がしたい」


風紀委員は一礼してその場を去った。