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バックヤードの誘惑
第1章 くやしいけど・・
「おまえの眼・・」



和樹の吐き捨てるような言い方に、

美佐江はムッとして目を細めた。


・・なんだよその言い方、あたしの眼に

  文句でもあんの?・・


その苛立ちを感じ取った和樹は

さっきまでの嫌な感じとはうって変わって

まとわりつくように甘えてきた。



「なんでそんなに男をそそるんだよぉ・・」



右の乳首を舌で舐めころがし、

左の乳首は指でつまみ転がしながら、

がさついた大きな掌を

美佐江の肌の上に滑らせた。

時折ササクレが肌にひっかかると、

美佐江の眉間が近づきあう。

ハンドクリーム塗ってやりたい・・

心の中でそんな悪態つきながらも

和樹の手が奏でる快感に、

口を閉じることができなかった。

半分開いた唇のだらしなさを

その度コイツに見られるのかと思うと、

美佐江は悔しいと思った。

それ以上に・・

和樹と離れられないのが悔しかった。
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