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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第46章 《巻の四―儚い恋―》

ただ、三度の飯の支度だけは、これは兵庫之助と二人で交代で行った。というわけで、食事当番は二日に一度、掃除も洗濯もたいした量ではないから、泉水は時間を持て余すことになる。そのため、得意の仕立物―得意なのは剣術だけではない―を活かして、仕立物の内職をすることにした。
幸いにも同じ長屋に口入れ屋がいて、この男は裏店をねぐらにしてはいても、ちゃんとした表店を構えていた。この男から仕立物の仕事を紹介して貰うことになり、いささかでも銭を稼ぐことができるようになった。
幸いにも同じ長屋に口入れ屋がいて、この男は裏店をねぐらにしてはいても、ちゃんとした表店を構えていた。この男から仕立物の仕事を紹介して貰うことになり、いささかでも銭を稼ぐことができるようになった。

