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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第8章 《巻の参》
「子どもみたいな真似は止せ。俺に言いたいことがあるのなら、ちゃんと口で言えば良いだろう」
 ふいに泉水の身体がふわりと宙に浮いた。かと思ったら、次の瞬間、泉水は泰雅の逞しい腕に抱き上げられ、膝に乗せられていた。
「一体、何だっていうんだよ。昨夜も頭が痛いとか申して、俺を拒絶しただろう?」
 泉水は狼狽えて、身をよじった。
「お止め下さい、放して」
「泉水、本当にお前、おかしいぞ。何があったんだ?」
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