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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第8章 《巻の参》
 泉水はしばらくその場に佇んで、暗い川面を見つめていた。陽はとうに落ちて、辺りはぬばたまの闇の底に沈んでいる。漆黒の空に、新月が頼りなげに浮かび、わずかな星がまたたいていた。
 今は花が咲いてはおらぬ桜の樹が緑の葉をたっぷりと茂らせ、その影が黒々と川面に映じている。泉水は小さな吐息を零し、歩き始めた。どこといってゆく当てもない。今ほど我が身が寄る辺なき身だと感じたことは、かつてなかった。
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