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第6章 さよなら？

いやというほど毎日顔を合わせてた ゆうひ。だけど別れてからは、ロクに見かけることさえなくなった。もともとクラスは離れているし、部活も屋内と屋外。終了時間もバド部の方が早いし、サッカー部は朝練があるから、登下校もバラバラ。どちらかが会いに行かなければ、廊下ですれ違う以外に接点はない。

唯一、同じ空間に居る体育の時間も…


『ゆうひ〜ドンマイッ！』


ネットを隔てたすぐそこに、ゆうひは居るのに。目が合うことはない。不意に目線が掠めても…


『あ…』


あたしで留まることなく逸れていくだけ。手を振ってきたり、投げキスを飛ばして遊んでくることだってない。