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第1章 突撃キッス

『いっそ一回死んでこい！とにかく、あんたとは別れたからね！あばよ！』


1ー6組の教室前であたしは声を張る。すると途端に、教室中から好機の目と野次が飛んできた。


『まーた、おひさまカップルか。』
『ゆうひーやっと振られたんかー？』
『あさひちゃーん！じゃあ俺と付き合うー？キスなら俺のが上手いぞー。』


別のクラスにも関わらず、あたしはいつもからかわれる。毎度ゲラゲラ笑われるのは、全部こいつのせいだっ！


『あさひ！授業終わったら迎え行くかんな！唇洗って待ってろよ！』


ハッ？！なーにが唇洗ってよ。
こんな奴、相手してらんない。
ゆうひの声を背中に聞きながら、あたしは1ー2組の教室へ戻った。