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第17章 おまけ〈あさひ②〉

ワンルームのゆうひのマンション。就職してから、ゆうひは家を出てココで住んでいる。家事のできるゆうひと違って…あたしは未だ、実家暮らしだけど。


『…あさひ、何かあったのか？』

『…へ？』

『溶けてんよ、アイス。』


お風呂上がり。後から出てきたゆうひのご指摘どおり、あたしのカップアイスは見事に飲み物と化していた。


『珍しーなー？限定味だからって、おれにもよこさなかったやつなのに。何か悩み事？』

『……別に。』


前に泊まった時、次の楽しみにとっておいた限定アイス。それが無惨な姿になってるというのに…何故かあたしは、騒ぐ気にもなれなかった。