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第2章 力

アダムは、ガジェス大陸の港町『ルーブ』にて情報収集を行っていた。

夜、酒場に出向くと1人で飲んでいる女剣士を見つける。

近付いていこうとすると、向かいのテーブルに座っていた男どもが立ち上がり、その女剣士に話し掛けにいく。

「げひひ、良い女だなあんた。どうだ？ 俺たちと一緒に飲まねぇか？」

「悪いけど私はゲテモノ好きじゃないんだ。他を当たってくれないか？」

「な、なんだとてめぇ！」

男の1人がキレるが仲間が制止する。

そのゲテモノは、でっぷりと太った腹を擦りながら喋る。

「まあ落ち着け。俺は気の強い女が大好物なんだ。ますます気にいった……ｼﾞｭﾙﾘ」

「ふん、そんなに私が欲しけりゃ好きにしろ。ただし私に勝てたらな」