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第22章 大人たちの青春

我に返った私たちは彩月を追った。


そして、誠一郎が彩月に土下座というものをしたんだ。キャンパスのど真ん中で誠一郎は武士のようなスタイルで彩月に頭を下げた。

ボーッと見ていた私の手を引っ張って
サハドもやれという。
これが日本人の誠心誠意の謝り方だと
私も見よう見まねで土下座をした。

そして二人で何度も何度も謝った。


冷たい目で見下ろしていた彩月は

私の土下座を見て笑いだした。


どうやら、ちょっと違っていたらしい。


そしてもういいと言った。