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第27章 愛のかたち

その時病室にバラの花束を持った

美しい女性が入ってきた。


ロイド王子?!


気品に溢れた女性は

微笑を湛えて尋ねてきた


「サエ　ユウキはこちらでよろしくて？」


一瞬の沈黙のあと


「マリアンヌ！」


おじさまが近付いた。


「久しぶりね、セイイチロウ」


おじさまは女性の手にあいさつのキスをした


「マリアンヌ　変わらず美しい」


「まあ、変わらず口がうまいこと」


私たちは二人を見つめていた。