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オモチャのチャコちゃん
第12章 いい湯、旅立ち
「おおいカッちゃんよう、わしらから見えないと思ってチャコちゃんとちちくりあっとるんじゃなかろうな?」

ちなみにカッちゃんとは裏辺のことである。

旅館に着いてからのお楽しみ、と千夜子が助手席に座っているのが老人達には不満なのだ。

「まぁまぁ焦るなよ、ミッちゃん。サプライズってやつを用意してるからよ」


ミッちゃんと呼ばれた俵(タワラ)はケッとボヤきつつワンカップを煽った。




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