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第13章 幸福の父子

まるで自宅に帰るように自然にカードキーでドアを開けるが、電気は点けずにペンライトの小さな明かりだけで中へ入っていく。


(オヤジが…泥棒？)


有作は嫌な汗をかきながら、自分も隣家に忍び込んだ。

通報すべきだと分かってはいても、父親が警察に捕まるところは見たくない。


（いや、違うな…オヤジなんてどうでもよくて、犯罪者の息子になるのがイヤなんだ）