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第13章 幸福の父子

有作は千夜子に詰め寄られてぐうの音も出ない。

「そういう悪い人はお仕置きしなくてはいけませんね」

「へ？」

「私、この間の合宿で覚えてきたんです。おじさんにもお披露目しなければと思っていたので、ちょうど良いわ」

「ち、チャコ、ちゃん…？」

「ああ、でもムチがないわ…おじさん、ムチを持っていませんか？」

平然と訊く千夜子に、有作の血の気がサァーッと引く。

「ムチはさすがに…ベルトでいいんじゃないかな？」