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オモチャのチャコちゃん
第13章 幸福の父子
上半身を起こした父親に抱きついて口づけを交わしながら、有作の射るような視線に気づいた千夜子がニンマリ笑う。

その目は、
「アンタなんか、この人の足元にも及ばないわ」
と言っているようだった。

(ヤバい…鬱になりそうだ)

有作の心が折れそうになった時、
「え、本気かいチャコちゃん…」
狼狽える父親の声が聞こえる。




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