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暁闇
第20章  ほどけて


「……話、もっとしていい?」


笑い声の途切れたその時を見計らうかのように、あおいさんは言った。


「前に言ってた、話したいこと?」

「ん……」

「……お茶、いれ直します」


俺は、自分とあおいさんのカップを手に立ち上がった。
台所でお湯を沸かしながら、言う。


「実家で何かあったとか?」

「え? あ……うん、そう……弟がね」

「丈?」

「ん……みんなでごはん食べてるとき、突然『姉ちゃん彼氏できた』って言い出して――――」

「え?」


あおいさんは、困ったような笑みを浮かべて俺に視線を寄越す。


「みんな、って」

「ん――……。
おじいちゃんと、おばあちゃんと……お母さん? 私たちの帰省に合わせて来てくれたの」

「そっか……うん、みんなだね」


俺も、苦笑いをしながら。
沸いたお湯で、今度はコーヒーをいれた。



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