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暁闇
第21章  重なる


……いま、自分が浴びているシャワーの音にさえ、たまらなくなって。
私は小さく息を吐きながら、これからを思った。


とうとう。
……とうとう、そう、なるんだ。


経験なんかない。
キスだって、翔悟くんが初めてだった。


でも。

抱き締められて。
キスされて。
……押し倒されて。


どきどきが、止まらなくて。


『泊まってって』


いつもより少し低いその声。
きゅ……と胸が苦しくなって。


その言葉の意味は、もちろん分かってる。
翔悟くんが私を求めてくれていること……分かってるし、嬉しい、って思った。


泊まることを彼に告げると、抱き締められながら耳元で囁かれた。


『……ほんとに好き、だから』


少し掠れたその声。
動かされた唇が、微かに耳に触れた。


なんだか、たまらなくなって。


もっと強く、もっと深く。
抱き締めて欲しくなって。
……口づけて、欲しくなって。

もっと。
彼の近くにいきたい。
このひとをもっと感じたい。
翔悟くんを、感じたい。


そんなふうに、思った。


もう一度吐いた、深い息。
目を閉じると浮かんできたのはさっきの彼の姿。


「翔悟くん――――……」


上半身、裸の。
引き締まったその身体。
濡れた髪を、タオルで無造作に拭くその手つき。


そして、熱っぽいあの目――――。


急に、ぞくっ……として。
思わず自分の身体を抱き締める。


胸が苦しくて、なんだかうまく息ができない。



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