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第23章 　優しさの連鎖

食事のあと、翔悟くんが予約してくれていたおしゃれなホテルに着いて。


「わ……」


室内に入ると、その広さに驚いた。


「あおいさん、こっち」


導かれた窓際。
翔悟くんがカーテンを開けると、そこには綺麗な夜景が広がっていた。


「……すごい……！」


思わず、私は夢中になって。
きらきらと輝いているその光景を眺める。


そのとき、来客を告げる合図音が室内に響いた。

入り口の方を思わず振り向くと、翔悟くんがそっちに向かっていて。

どうやらルームサービスらしく、台車がカラカラと押されてくる。