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第23章 　優しさの連鎖

……湧き上がる衝動のままに、翔悟くんと求め合った。

性急な交わりは、それだけ私が彼を求めていたということ。
早く、彼を私のなかに感じたくて。

そんな私に、翔悟くんは応えてくれた。


……激しく揺さぶられながら、なかに感じる彼のもの。

その圧迫感も。
苦しさも。
気持ちよさも。

全部、彼が与えてくれるもの。
彼しか、与えてくれないもの。


快楽で、頭の中がやがてまっしろになって。


『すき』


その言葉だけが、ひとりでに口からこぼれて。


ずっとこのまま――――。


その願いが、かたちになって目尻を伝っていくような。


……そんな、時間だった。