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暁闇
第27章  *おまけ*葉月と琴音*


やがて、ずるっ……と抜かれた彼自身。

掴まれていた腰から離された手。
支えを失った私の下半身が、力なく崩れる。

そして、どろりと。
なかから溢れてくるその感覚。


「あ……」


でも、身体が動かない。
流れてくるのをただ、感じるだけ。


「……琴音……」


荒い息をした葉月くんが、それをティッシュで拭ってくれた。
私のどろどろになっているであろうそこも。
優しく、そっと。


やがて、深い息を吐きながら葉月くんが隣に横たわる。


伸ばされた手。
指先が私の目元をなぞる。
私はゆっくりと瞬きをした。


「大丈夫……?」


こくん、と頷いて。


「……すっごく、よかった……」


小さく囁くと、ふ……と、彼は微笑んで。


「僕も」


そう、答えてくれた。
嬉しくて、私も微笑んで応える。



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