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第6章 　新たな関係

「……送信、と」


坂本に、画像を数枚送る。
そして俺はスマホを閉じた。
ポケットにしまおうとして、中に入っているそれを思い出す。

あおいさんにもらった、ドリンク剤。


『これも効くって薬局の人が言ってたから』


そんなふうに言って、俺にそれをくれた。


……マジでいい人だよな。


無意識のうちに緩んだ口元。
蓋を開け、ぐいっとそれを飲んだ。
はあ……と息を吐く。


……家に着いたらもう少し寝よう。


昨日は想像できなかった、そのどこか穏やかな気持ち。




――もうすぐ、春が来る。