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知らなくってもいい性
第10章 絶望的

「いや~早速この部屋が役に立つとはね。作っといて良かったよ。
実験体第一号ってとこかな?
歳はいくつ?」

「28?いや、確かまだ27だったと思う。」

「へぇ~、もっと若いかと思ったよ。でも、見た目はもっと下に見えるし、身体的にもそんなに悪くないから歳はアウトだけど、まぁいいかな。」

「僕は完璧アウト。女っていうのは幼ければ幼いほど萌える。こうなると単なる穴だよね。」

「...。」

「俺は女でも別にいいけど、やっぱ男の方がいいな。」



...

近くで変態的会話が聞こえてくる。


「うぅ...」

まだ、頭がくらくらする。
というより、頭にモヤがかかっているようだった。

ただ、腕も足も違和感を感じる。

「えっ...やだ...」

よく見ると私は全裸でベットに横たわり、腕と足はそれぞれ鎖で繋がれていた。
さらに回りには見覚えのある顔ない顔がずらりと並んでいた。

「あっ、起きた。カズキ、とりあえずこれ、俺の好きにしてもいい?」

「逃げようとしたマキさんが悪いんだよ。

いいよ。ボスの好きにして。」

「ユマ、これしっかり効いてる?どれぐらいもつ?」

「集中しようとすると頭に霧がかかるような状態にしといた。たぶん能力は使えないと思う。
しっかり効かせといたから、解除しない限りは3、4日はもつかな?」

能力が使えない...。
会話的に私のことだよな。

そんな...

確かに発動させようとしても頭の中が霧で包まれているかのように集中できない!
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