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第1章 安らぎの場所

「宮…みや…みや～……みや～、みや～・・・・
おいおい、寝すぎだよ…大丈夫？」

大学のカフェの１番奥、中庭に向けて日当たりの良いスペース
ここだけはラウンド型でソファースペースになっている。

長い黒髪の女子学生を揺すりながら困った顔をしているのは、穏やかな顔つきの男子学生

相沢圭太（あいざわけいた）…3年。

いつもの場所でいつものランチタイム、そしていつもの『目覚まし役』？

「圭太…？…起きない？」
「うーん、今日は眠りが深い…誠は？今からランチ？？」

目元の涼しい、無表情な背の高い男
野村誠（のむらまこと）…3年

このスペースは、歴代学内の有名人、

理由はそれぞれ…優秀、イケメン、さらには両方を兼ね備えた人たちが集まる場所…

…いつの間にか『イケメンサークル』の名前がついている。