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春うらら
第9章 麗と誠
「麗のしてるバイトだって、1年前くらいから人と会うためのリハビリとして始めた事だから、普通の接客のバイトだったら多くの人に晒される。
でも結婚式場のコンパニオンなら、披露宴の主役や来賓に目がいく、わざわざ、コンパニオンを見る人間なんていない、まぁ、本人の適性もあるけど。バーはしっかりした人間しか来ない店だ。
まだまだ、安心出来るところ以外には行かせたくない。俺もしばらく会ってなかったから学校で会った時はびっくりした。だから、授業以外はここにいるんだ。

麗本人も映画以外で出掛けたいということもない、映画に行くようになったのも、ここ半年くらいらしい。映画も必ず誰かが一緒に行ってたんだ。やっと、予定があって俺の番が来たと思ったのに・・・

俺も麗の兄弟も・・・麗のまわりにいる人間はみんな麗のことを心配している。薫さんもその中の1人。」

「はぁ、よくわからないですけど。過保護ですねぇ。まぁ俺は一緒に行ければそれだけで嬉しいです。」



「うわぁ、ムカつく!なんで俺がお前をお膳立てしなきゃいけないんだよ!!
でも、麗を1人にさせたくないし・・・はぁ、譲ってやるよ、コレがチケットだ。今日の最終授業が終わったらここで待ち合わせだから、待ってろよ。
俺は後でメールしとく、どっちにしても急いで家に帰って出掛ける準備しなきゃいけないし。

で、映画見たら、薫さんの店に行ってくれ、そういう予定になっている。一緒に飯食ってもいいし、おいて帰ってもいい。後は薫さんが家まで連れて帰ってくれるから。」


???なんで???

「薫さんがお持ち帰り?」


「いや、薫さんの部屋、麗兄弟と同じマンションで隣の部屋だから。だから、弁当も持ってきてたろ?」

そっか、それでか・・・にしても、さらに強敵・・・なのか??
でも俺にとってはまたとないチャンス!自然と顔がニヤける。

「・・・ムカつく・・・今日キャンセルにしてやろうかな・・・」

なんて言いながらも俺にチケットを手渡し、坂口さんは出掛ける準備のため家に帰って行った。

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