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しずくちゃん
第4章 社会人
駅の入口で人が行き交う中に真っ直ぐこちらに向かう人がいた。



『雫かな?』


「うん」


そういって二人でデパートに歩いた。


あまり行ったことのないような場所。


デパートの階段。


誰も通らないような場所。


そこに二人で階段に座った。


『仕事どぉ?』


「仕事自体は楽しい、でも最近のお客さんであたし・・・まだ化粧とかしたことなかったから"お手伝いぢゃん?"とか童顔とかバカにされる・・・」


『化粧とかしないんだ?』


興味もなかったし、学生の時からありのままの顔でいられないのもなんだか自分を認めてもらっていないような気がしたから。
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