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第4章 想いの迷宮

あ…私が地べたに
スカートで座っていたから…？


大好きなキャラを意識して、
赤に白の水玉の
フレアスカートを履いていた私は
座ると露わになってしまう太ももが
ちょっとだけ気になっていた。


「かわいいから買ってみたけど…
俺にはかわい過ぎたから
良かったら優花ちゃん
持って帰ってね？」


…思わずドキッとしてしまった。
だってこういう言い方は
隼人のことを思い起こさせる。

そう言えば
隼人が買ってくれたピンクの傘…
あれは麻実が使うのかな？

ううん…
やっぱり捨てちゃうだろうな。
かわいかったのに…
捨てられちゃうくらいなら
持って帰れば良かったな。


「優花ちゃん？」


「あ、すみません…
すごくかわいい！連れて帰りたいです！
私の一番好きなキャラクターなんです」