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嘘でもいいから
第4章 想いの迷宮
「お父さんと一緒にいるみたい…」


「えぇっ?!」


想さんはアイスクリームを
落としそうになっている。


「あっ!変なこと言ってごめんなさい…
せめてお兄ちゃんですよね?
あの…想さんおいくつなんですか?」


「………」


「想さん…?」


「27歳だよ」


「じゃあ優花さんとも
6つも違うんですね〜!
もっとお若く見えます」


優花さんと私は年齢も一緒なのだ。

それから夕暮れの湖縁のベンチで
2人は並んでアイスクリームを食べた。


「ありがとう。
でも思ったよりおじさんでびっくりした?」
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