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嘘でもいいから
第4章 想いの迷宮
「…そっか!良かったね。
お付き合いするの…?」


「多分…金曜日にデートなので…」


なんで強がり言ってるんだろう…
本当はそんな勇気無いのに。


「じゃあ、残念だけど…
次からは彼と来ないとね。
俺とは一回だけか〜
あ、そろそろパレードの方に向かおう。
夕食はその後で大丈夫だよね?」


時間帯ずらせば
レストラン空いてないかな〜
と明るく笑いながら立ち上がる
想さんの後ろを
私はとぼとぼと歩き出した…

もし本当に向井さんと
付き合ったとしても…
ここには絶対に来れないよね。

不倫って、そういうこと。

想さんとの最初で最後の遊園地…
残りの時間を目一杯楽しもう。
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