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嘘でもいいから
第4章 想いの迷宮
暗闇に紛れた私の涙は
想さんに気付かれることはなかった。


良かった…


せっかくの一日なんだから…
せめて想さんの前では笑顔で
楽しいまま終わりたい。


その後、想さんが私を
連れて行きたかったという
レストランに行ってみたけど、
週末だからやっぱりダメで…

青い入り江という意味の名が付く
そのレストランは、
日にちに余裕があれば予約できるから
記念日なんかにぜひ彼と…
と想さんは熱心に話していた。


よっぽど素敵な、
お気に入りのお店なんだろう…
優花さんの。


記念日にこういう所で
食事できるような恋人…
いつか私にもできるのかな。
自信無いな…
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