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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第16章 ♦Half MooN♦

莉彩の眼に涙が溢れ、頬をつたう。
二年前の日々が甦る。夜毎、徳宗に酷い抱き方をされ、絶望の底に突き落とされた。でも、今、徳宗の顔を見た瞬間、やはり自分はこの男をずっと心から求めていたのだと判った。
あれだけ夜毎、身体を蹂躙されても、あのときでさえ憎み切れなかった男なのだ。どうして、今更、嫌いになどなれるだろう?
「私がお側にいては、国王殿下のお進みになる道の妨げとなります。ゆえに、私は自ら身を退く覚悟を致しました」
二年前の日々が甦る。夜毎、徳宗に酷い抱き方をされ、絶望の底に突き落とされた。でも、今、徳宗の顔を見た瞬間、やはり自分はこの男をずっと心から求めていたのだと判った。
あれだけ夜毎、身体を蹂躙されても、あのときでさえ憎み切れなかった男なのだ。どうして、今更、嫌いになどなれるだろう?
「私がお側にいては、国王殿下のお進みになる道の妨げとなります。ゆえに、私は自ら身を退く覚悟を致しました」

