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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第16章 ♦Half MooN♦

莉彩が駆けつけた時、既に徳宗はその場に来ていた。柿の樹の下に聖泰がぐったりと横たわっている。その周囲を数人の子どもたちが取り囲んでいた。倒れた聖泰の傍に、真っ赤に熟れた柿が数個、転がっていた。
その鮮やかな色が我が子の血の色に思え、莉彩は思わず眼を背けた。
女の子の中には泣いている子もいる。
「旦那さま」
莉彩が悲鳴のような声を上げると、徳宗が鬼気迫る形相で振り向いた。
「とにかく家へ連れて帰る」
その鮮やかな色が我が子の血の色に思え、莉彩は思わず眼を背けた。
女の子の中には泣いている子もいる。
「旦那さま」
莉彩が悲鳴のような声を上げると、徳宗が鬼気迫る形相で振り向いた。
「とにかく家へ連れて帰る」

