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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第9章 契り
「そなたと共にいればいるほど、私はそなたをますます愛するようになってゆく。だが、そなたはいつかまた、十年前のあのときのように私の傍からいなくなってしまうのだろう―。その時、私は、どうすれば良いのか」
「殿下、私は」
口を開きかけた莉彩の顔を両手で挟み込み、王がその花のような唇を奪った。
しっとりとした感触の後、唇は一旦は離れた。
「莉彩、口を開いてくれ。せめて唇だけでも私を受け容れて欲しい」