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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第9章 契り
だが、今回のキスは最初とは比べものにならないほど熱く濡れていた。
あまりにも延々と続く口づけに、莉彩が息苦しさにむせた。
小さく咳き込む莉彩が胸を押さえていると、王が薄く笑った。
「莉彩は初(うぶ)なのだな。口を吸うときは、ほら、こうやって鼻で息をするのだ」
〝もう一度、やってみよう〟、王のいつになく濡れた声が耳許で囁き、莉彩はその吐息が耳朶に触れる感触に、妖しい得体の知れぬ震えが走るのを感じた。