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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第10章 【対立】

それでも身の潔白の証だけは立てたいと口にするが、大妃は嘲笑うような笑みをその面に浮かべているだけだ。
「内命(ネイミヨウ)婦(プ)の監督は後宮で行うものであり、たとえ国王殿下とはいえども無闇に口出しはできぬのがならわし。そなたも仮にも淑容の位階を賜る側室であれば、そのようなことくらい存じておろう。後宮内で起きた揉め事を殿下に訴え、泣きつこうとは殿下にお仕えする者としての配慮が足らぬ。ご政務でお忙しい殿下をつまらぬことでお煩わせてしてはならぬとそのようなことが判らぬのか!」
「内命(ネイミヨウ)婦(プ)の監督は後宮で行うものであり、たとえ国王殿下とはいえども無闇に口出しはできぬのがならわし。そなたも仮にも淑容の位階を賜る側室であれば、そのようなことくらい存じておろう。後宮内で起きた揉め事を殿下に訴え、泣きつこうとは殿下にお仕えする者としての配慮が足らぬ。ご政務でお忙しい殿下をつまらぬことでお煩わせてしてはならぬとそのようなことが判らぬのか!」

