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第3章 小さな世界（近くて遠い）

スルッとひかるから降りてかなめの方に走っていった。


「サンキュ。よくやったな。」


パンっとかなめにハイタッチをした。


「じゃあ…食べましょうか？」


おねえちゃんがそういってボクに笑いかける。



「食べてる間は話しちゃダメだよ？」



「知ってるよ！いただきまぁす！」



ボクはみんなが思ってるよりも、分かること、あるんだってば。



でも…分からないこともある。


例えば…


「うぐっ…んっ…」


えほーまきが中々食べ終わらないおねえちゃんを見てるひかるとかなめの顔が何で紅いのかとか。。



「これは…ちょっとヤバイな…」


かなめはポツリとそういいながら、ちょっと困ったようにして片手で顔を覆ってた。


「関根っ！ふざけたことを考えたら殺すぞ！！」


あ、殺すって言っちゃいけないんだよ。


「そういう社長だって顔紅いですよ…。変なこと考えてるんじゃないですか…？」


「あぁっ！？かっ、考えてる訳ないだろがっ！勝手に変態扱いするなっ！」


「ほら、何も言ってないのに…変態とかいってる時点で考えてるじゃないですか。」