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王子と専属メイドの戯れ
第5章 備品室
「……ここなら空いてるか」



西園寺さんに強引に連れて来られたのは使われていない備品室でした。


未使用のイスや机が積まれています。


「あのぅ…保健室なのでは…」



わたしほ恐る恐る聞きます。
西園寺さんはその問いに口角をうっすらとあげて微笑しました。


なんだか怖い微笑みでした。



「お前に保健室は必要ないだろ」

「!!」


わかっているなら、なぜこんなところに…


「あの…その通りです。ですから、教室に帰りませんか?」



そう言うわたしを西園寺さんは面白そうに見下すと、わたしの肩を掴んで壁におしつけました。



ドンッ


「きゃ…っ!!」



背中が思い切りぶつかりました。


わたしを挟むように西園寺さんは両手を壁につけます。




ど、どうして…


怖いですっ!!!



わたしはビクビクしました。



「さ、西園寺さん…?」


「お前さ、ご主人とはどういう関係?」



西園寺さんは顔を寄せてそう聞きます。

その表情は教室では見せたことのない怪しい微笑みでした。



「わ、わたしは光騎さまの専属メイドです…」


「へぇー…専属のメイドはご主人の性欲処理までするのか」





せ、性欲処理?!




「そ、そんなことは…っ」



グイっ



わたしが慌てて否定しようとすると、西園寺さんはわたしの顎に手をかけ顔を上に向かせました。


西園寺さんは至近距離でわたしを見下ろし、目がそらせない状態にされてしまいます。



「胸の、キスマーク」



「……っ!」



囁いた西園寺さんの吐息はわたしの唇に降り注がれる程の距離でした。



さっきの緩んでいた制服から見えていたのでしょう。



「あれ、つけられたんだろ?」



わたしはその問いにうなづくことも、頭を振ることも許されませんでした。


ただし顔色には出るもので、ただただ頬に熱が集まるのがわかりました。



その顔色を間近で見つめた西園寺さんはプッと吹き出しました。


「素直な反応。わかりやすすぎ」


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