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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日



それを手に取ってハンガーから外す。



着ているパーカーを脱いで、
そのハンガーに掛け、元の位置に戻した。



光さんに


『誕生日メールありがとう。
 光さんとは8歳違いになったよ』


と送ったら、珍しくすぐに返ってきた。


『ついにバレたか』


そのメールで少しだけ笑ってしまったけど
そのメールには返信しないで、
光さんの着信音設定を解除した。



光さんのパーカーをゴミ袋に入れると
少し寂しいような気もする・・・。




するとまたメールが入ってきて、
受信BOXを見ると、それは賢児さんで


『こはると誕生日を一緒に過ごせてよかった。
 今度は俺の誕生日を一緒に過ごそう』


とかいてあって、
賢児さんの誕生日をお祝いしたいと心から思った。




わたしは


『賢児さんとずっと一緒に居たいです』


と返信して、
壁に掛けたお揃いのパーカーを見つめた。






【第8章 END】
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