この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
HOTEL・LOVE
第14章 そして2人は・・ひとつになった

ドアが閉まってエレベーターが上を目指して動き出してから、

晴樹を見上げながら言った。



「あのおばさん・・

 きっと私たちの事見抜いてるな。

 そんな目、してたよ」



上から見下ろす晴樹は、

香澄の顔の前でひらひらと左手を揺らした。



「これ・・したままだったし・・」



左手の薬指に光る結婚指輪。

キーを受け取るために差し出した手は、左手。

香澄は納得した。

あのおばさんはきっと見逃さなかったのだろう。

結婚指輪をした男と伏し目がちな女。

この私でさえ、直面したら察するだろう。


晴樹は指輪をはずそうとした。

だが香澄はその手を止めた。

外さなくていい、と止めた。



「私もしたままでいる。

 これは・・

 現実につなぎとめておくための大切な鎖だもの・・」



頭を抱えるようにして、香澄を引き寄せた。



「そうだね・・」



女の体をさらに抱きしめようとした時、

エレベーターが開いた。

コパカバーナよりもさらに上の階、最上階の7階に降り立つ。

フカフカとしたカーペットが2人の足音を完全に消す。

そして重さも、感じさせた。

/172ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ