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HOTEL・LOVE
第14章 そして2人は・・ひとつになった


霧のような声で囁いた晴樹の希望は、

どんなことなのかすぐにわかった。

香澄は体をずらし、晴樹自身の前に顔を近づけ、そして

綿のようにふわっと唇をつけてから、

大きく飲み込むようにして口を開けた。


ああ・・これが・・想像していた・・杉山さん・・・


舌の動きは激しくなる。

小刻みに、そして大きく、晴樹を刺激し続ける。

頭を撫でられると、まるで褒めてもらったようで嬉しくなった。



「香澄・・おいで・・」



自分を銜え込んでいた女の体を引き上げて唇を重ねる。

舌と舌をからませると唇の回りは唾液で濡れた。



「ここの使い心地はどうだろう」



そう言ってベッドサイドの小さな籠に入っている

コンドームに手を伸ばした。



「着け心地って、使ったことないでしょう?

 うちで使ってるやつ」



晴樹がコンドームをつけている間、香澄は天井を見つめていた。

現実は今は見なくていい。

夢、だけを見れば。

そう思って天井を見つめる。


すぐに晴樹の温もりと重みが自分の上に戻ってきた。

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