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HOTEL・LOVE
第8章 香澄の夜、晴樹の夜


香澄の笑顔の次に

あの体つきが目に浮かぶ。


エプロンで体の線がはっきりとはわからないが

胸は大きそう・・

なんといっても・・かわいい。


彼女は旦那に抱かれる時どんな・・


香澄が顔の見えぬ夫君の下になっているところを

想像したとたん、

唾液が喉に詰まってグフッと咳き込んだ。

その後咳がしばらく続き

さすがに友里はこちらを向いた。



「ちょっと大丈夫?」


「ああ、悪い、起しちゃって。

 ちょっとむせちゃった」



この背中をトントン、と叩いてから

友里はまた背を向けた。


大切な妻・・

そう迷うことなく思えるのに

頭の片隅に

人妻の笑顔がはびこっている。


これが・・

浮気って

やつなのかな・・


晴樹は天井をじっと見つめた。

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